環境

2012年10月 3日 (水)

紙おむつ、生理用品等、まだ動きなしか!?日本触媒㈱姫路工場の爆発の影響の予測

9月29日(土)に、日本触媒㈱姫路工場で、爆発事故がありました。
この事故により、同社のアクリル酸及び吸水性樹脂(アクリル酸系ポリマー/高分子化合物)の生産がストップしています。

生産再開には、かなりの時間が必要と思われます。

吸水性樹脂で高いシェアを持つ日本触媒㈱の事故なので、吸水性樹脂を使った製品(紙おむつ、生理用品、尿もれパッド等)への影響が出ると思います。

吸水性樹脂は、生理用品(ナプキン)の分野で、長く使われています。紙おむつの普及・増加に伴い、いまでは吸水性樹脂の使用量は、紙おむつの用途での使用量の方が最も多いと思います。

吸水性樹脂は、赤ちゃん用の紙おむつだけではなく、日本の高齢化社会の到来に伴い、介護用紙おむつ、尿取りパッド等にも使用されています。

テレビのニュースや新聞記事では、同社から吸水性樹脂を購入しているP&G社への影響が報道されています。ほとんどの記事は「紙おむつ」に影響が出るところまでしか書いてありません。日経新聞電子版では、一つだけ、「吸水性樹脂が生理用品に使用されている」旨が記載してある記事があります。

上記の通り、吸水性樹脂が使用されている製品は、「紙おむつ」だけではありません。私の家には、赤ちゃんも老人もいないので、影響が出るのは、妻の「生理用品」です。妻には、「今のうちに、生理用品を多めに買っておくように」と指示?したので、早速買ってきていました。

今日の仕事の帰りに、私は、近所のドラッグストアT、ドラッグストアS、スーパーK、スーパーT、スーパーSを視察してきました。

まだ紙おむつ等が品薄になっている様子はありませんでした。ベテランでよく知っていそうな店員さんを選んで、「突撃?インタビュー」してみました。今日の時点では、「紙おむつ」等が急に売れているという状況にはなっていないようです。

今日の仕事の訪問先は、ソフトウェア開発業でした。今日は、いわゆる“現場”では見るものが少なかったので、消化不良だったのでしょうか!?帰りに小売業の店に寄って、店員インタビューするという「審査員/コンサルタントの職業病」かもしれません。

はてさて、特に日本触媒㈱から多くの吸水性樹脂を購入しているP&G社は、「事業継続計画(BCP)」にこのような事態を想定しているのでしょうか。

事業継続マネジメントシステム(BCMS)のISO規格(ISO22301)が今年の5月に発効しましたが、BCPまでは作成しても、BCMSの認証まで取得する企業は少ないのが現状です。

今後、紙おむつや生理用品、介護用品が品薄になったり、価格が上がるという事態が起こると、私は予想しています。今後、具体的に、どのような影響が出るのか、注目したいと思います。

私の記事を読んで、紙おむつや生理用品が品薄になる、あるいは、価格が上がる前に行動しようと思われる方は、ご検討ください。

マスコミが騒ぎだすと、東日本大震災後のスーパーから水や電池が消え去るといった状況になるかもしれません。皆さん、落ち着いて行動しましょう。

2012年4月20日 (金)

飲料PETボトルへのリサイクル、ようやく進み出す

昨日のテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」を観ておりました。

ニュースの中で、飲料用PETボトルを回収して、再び飲料用PETボトルを製造する「リサイクル」が紹介されました。
レポーターの女性が「飲料用PETボトルは、飲料用PETボトルにリサイクルされていると思っていましたが、まだ始まったばかりと知って驚きました」という趣旨のコメントをしていました。
私は、「ああ、そうか。環境問題に詳しくない一般の人の認識は、飲料用PETボトルが、ほとんどが再び”飲料用PETボトル”にリサイクルされていると思っているということか」と感じました。飲料用PETボトルが、飲料用PETボトルにリサイクルされている比率は、10%くらいという報道でした。

このブログで、以前に「リユース(再使用)」「リサイクル(再利用)」について書きました。飲料用PETボトルは、大部分が服(ポリエステル)、部品、台所用洗剤PETボトル、固形燃料等にリサイクルされています。飲料用PETボトルにリサイクルされるようになったのは、「ニュース」という段階です。

今まで飲料用PETボトルにリサイクルできなかった理由は、飲料用としてリサイクルするには、洗浄等のコストがかかりすぎて、採算が合わなかったからです。技術の進歩により、ようやく道が拓けてきたのです。

環境先進国と言われるドイツでは、PETボトルは10回ほど「リユース(再使用)」されてから、リサイクルに回ります。
ドイツのPETボトルは、日本のPETボトルより肉厚で、頑丈な作りになっています。「リユース」する段階で、「白い筋」が入ってきますが、ドイツ国民は、そんなことは気にしないようです。
見た目に厳しい日本の消費者には、なかなか受け入れられないようです。日本ではPETボトルの「リユース」は、あまり普及していません。以前にドイツ系の審査機関に勤めていたころには、ドイツ人の同僚から「日本では、なぜPETボトルをリユースしないのか?」と質問をよく受けました。

日本では、かつては、ビール瓶という「リユース」(洗浄して再使用)が盛んに行われていました。しかしながら、最近では、「瓶ビール」は居酒屋か、大手酒販店でしか、お目にかかれなくなりました。コカ・コーラ等の瓶製品も、ライブハウスくらいでしか、置いていないです。

「リユース」の方が、「リサイクル」より優先順位が高いことは、以前に書きました。「リサイクル」の中でも、同じ用途に使用される方が優先順位は高いです。
”飲料用PETボトル”から”飲料用PETボトルへのリサイクル”が、ようやく進み始めました。次のステップである「飲料用PETボトルのリユース」は、日本で普及するのでしょうか!?

私は、引き続き、「リサイクル」「リユース」の動向をウォッチングしていきます。

2012年3月30日 (金)

ポイントは、ISO14001等を「経営改善のツール」として使いこなす

ISO14001という環境マネジメントシステムの国際規格が発効したのは、1996年ですので、今年で16年になります。
日本において、環境マネジメントシステムに関しては、ISO14001に基づく認証登録件数が25000件くらいと推定されていて、最も件数が多いです。次いで、環境省規格・エコアクション21の認証登録件数が7000件強、エコステージの認証登録件数は1000件くらいでしょう。

最近、「環境マネジメントシステムの認証を取得したけれど、企業経営にメリットがない」という理由で、認証を返上される動きも出てきており、私にとっては頭が痛いところです。

なぜ、認証取得しても、企業経営にメリットが出ないのでしょうか?
いろいろ原因があると思いますが、最大の原因は、「ISO14001等の規格は”企業経営改善のツール”にすぎないのに、ツールに合わせようとして”企業が振り回されている”こと」と思っています。

私は、経済産業省登録・経営コンサルタントの国家資格である「中小企業診断士」の資格を取得してから、環境マネジメントシステムの認証業務に関する審査・コンサルティングの世界に入りました。
私が審査やコンサルティングで最も重点を置いている視点は、「環境マネジメントシステムが、企業経営に役立つにはどのように審査・コンサルティングするべきか」という視点です。

表現を変えると、「企業経営に役立つように、ISO14001等のツールをどのように使うと有効か」という点を重視しています。

審査に行くと、やたらと”沢山の文書や記録”を作っている企業・組織に遭遇します。いろんな文書・記録で”がんじがらめ”になっている状態です。過去の審査員の指摘で、不幸にも文書・記録の山になってしまったケースもあります。また、認証取得だけを目指したコンサルタントが、沢山の文書や記録を作ってしまった不幸なケースもあります。文書・記録の山にうずもれているような企業・組織は、たいがい「環境マネジメントシステム認証が役に立たない」と愚痴をこぼしている場合が多いです。

私がコンサルティングをするときは、文書は必要最低限しか作成しません。最近コンサルティングが終了した企業では、私が作成した文書は5つだけです。他は、「既存の文書や記録を改訂する」ことによってISO14001の要求事項を全てカバーしました。幸い、評判の高い審査機関だったので、無事に是正処置要求ゼロで認証取得されました。
審査員の方から「新たな文書作成を極力抑えてあるのに、ISO14001の要求事項は全てカバーされています。企業経営活動にリンクする、良い環境マネジメントシステムです。良いコンサルタントが就かれたのですね。」とお褒めの言葉も頂きました。

私は、企業経営に役立つ環境マネジメントシステムは、本業とリンクしていないと機能しない、と強く思っています

「ISO14001等の規格要求事項に業務を合わせるのではなく、企業経営の中に規格要求事項を取り込む」という観点で環境マネジメントシステムを構築し、運用していくことが最大の重要ポイントだと思います。

「ISO14001等の認証取得だけが目的」になってしまうと、規格要求事項に振り回された「動きの悪い環境マネジメントシステム」になりかねません。もちろん、ヨーロッパ等と取引しようと思ったら、ISO14001の認証取得が取引条件になることが多いため、認証を取得するというケースが多いのは確かです。
そのような場合でも、「あくまでもISO14001等は、経営改善のツールにすぎない」という視点を忘れないでいただきたいと感じています。

少々抽象的な記事になりましたので、今後、もっと具体的な話を書きたいと思います。

2012年3月 7日 (水)

「ど~する?地球のあした」本の出版

NHK・Eテレで月曜日11:15~11:30(再放送:木曜日11:00~11:15)に放送中の子供向け環境問題番組「ど~する?地球のあした」の本が出版されています。
出版社は、NHK出版、価格は1300円+税です。

本の画像は、こちらをクリック。 「001.jpg」をダウンロード

私の担当は、地球温暖化です。
2009年度に、子供たちからの質問に対するWeb回答者を務めました。
子供たちからの鋭い質問に、わかりやすく回答することには苦労しました。
おかげで、わかりやすく説明する力量がアップしたと思っています。
回答者を担当していた関係で、番組の本の出版にも参加しています。

私の質問への名(迷?)回答は下記をクリックして、ご覧ください。

特に、[質問 29] 
「地球温暖化は近づいているの?このまま放っておくと、いつ、地球が滅亡するのか教えてください!」
という質問には、大苦戦。

私の回答は、↓のホームページでご覧ください。
NHK「ど~する?地球のあした」ホームページ質問コーナー

ちなみに、この質問への回答は下記です。
--------------
コロベエさん、エイトさん、こんにちは。
実は、地球温暖(おんだん)化は、もう始まってしまっているんだ。
地球温暖化に関して、世界中の頭のいい学者が集まる機関「IPCC」というところが
2007年に発表した内容(ないよう)によれば、世界の平均(へいきん)気温は、1906年にくらべて、
100年後の2005年は0.74度も上がっているんだ。

さて、これからどうなるかということだね。
IPCCは、人間ががんばれば2100年には世界の平均気温は
今より1.1度、がんばらないときは6.4度上がると考えているんだ。
でも、これはIPCCが考えた結果だから、本当にどうなるかは、だれもわからないんだ。

ぼくは、地球温暖化の原因(げんいん)は、人間の数がふえて、活動することが多くなって
二酸化炭素(にさんかたんそ)がふえる活動をしたことが一番の原因だと思っているから、
人間が努力すればいいだけの話じゃないかな?

今は、まだ、地球温暖化が、ものすごい影響(えいきょう)を、ぼくたちのくらしにあたえていないから、
世界中の国が集まって会議をやっても、なかなかみんなの意見がまとまらないんだと、ぼくは思うんだ。

ぼくは、学校でテストがあると聞いたら、あわててテストの前に勉強を始めていたし、
夏休みの宿題は、夏休みの終わりにあわててやっていたけど、コロベエさんとエイトさんはどうかな?

ぼくは、人間は、問題が身近に大きく近づいてこないと、なかなかがんばらないと思っているよ。
だから、これから地球温暖化の影響が大きくなれば、
世界の国の会議も意見がまとまる日が、もうすぐ来ると思うんだ。

だから、ぼくは、人間が「このまま放っておく」というはずがないと思っているから、
「地球は滅亡(めつぼう)しない」と思っているんだぞぉ~!
コロベエさんやエイトさんも、地球が滅亡するなんてしんぱいする時間があったら、
質問10、18、30に書いてあることをやってみよう!夏休みの宿題も早めにやってね!

------------おしまいです------

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